GLP!

この度、立教大学経済学部の学生さんからアンケート調査の依頼がありました。

大学で実施されている「グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)」というゼミの中で、(株)レゴジャパン協賛のもと「レゴブロックで遊んだことのない子どもたちに、どのようにすればレゴの楽しさを知ってもらうことができるか?また保護者がレゴブロックを購入したくなるにはどうすればいいのか?」というテーマで課題に取り組んでおり、そのための資料として保育所・認定こども園での生のデータが欲しいとのことでした。

「グローバル・リーダーシップ・プログラム」とはグローバルに活躍するために、英会話力と同じように重要となる「リーダーシップ」をスキルとして身につける開発プログラムで、さまざまな学部・学年の学生が参加し、協賛企業や団体の提示するプロジェクト課題に取り組みます。英会話も含めて少人数でのグループワークを通して、最終的にはグローバルな環境でもリーダーシップを発揮できるようなスキルを身につける取り組みだそうです。


これは新しい学習指導要領で言われるところの「主体的・対話的で深い学び」で、アクティブラーニングにつながる取り組みとして、近年立教大学だけでなく他のいろいろな大学でも名前を変えて導入されているようです。
こうした主体性やコミュニケーションのスキルを育むには、幼少期から知識だけでなく主体性や非認知能力を育むような環境づくりが大切だと常々思っています。


話は変わりますが、先月の熊本日日新聞社の記事(4/25付)で、熊本県内主要企業が求める人材についてアンケート調査が載っていました。

それによると企業が採用時に重視することは、「コミュニケーション能力」「協調性(社会性)」「積極性」で、一方重視しないことは「外国語力」「学歴」「業界知識・専門性」「学業成績」と続き、学歴や成績にとらわれず人柄を見て採用する姿勢が読みとれるとのことでした。

最近、出仲間こども園は外部からの訪問者が多いです。今週は、ある遊具関連会社の新人社員の方が、研修の一環として実習に来られました。遊具を制作するという仕事の関係上、こども園で実際に子どもたちや保育者と接する中で、主体的にいろいろなことを肌で実感することが目的のようでした。


前述の大学におけるリーダーシップ力育成や企業が求める人材像にも現れているとおり、これから子どもたちが大人になる世の中は、今までのように「終身雇用」「年功序列」などと社会の流れに乗れば良いという時代は終わり、主体性・発想力・協調性が求められる時代になると思います。子どもたちにはこども園でのこの時期に、そうした「生きる力」の土台を身に付けていけるように、我々もより一層環境づくりに努めていきたいと思います。

掲載されている内容に関する情報は、記事の掲載日現在の情報です。
その後、予告なしに変更となる場合がございます事をあらかじめご了承ください。