小さな関わりが集団生活への一歩に

三寒四温を感じるこの頃、ちゅうりっぷ組の子どもたちも、心も体もひとまわり大きくなったように感じられます。

年度末を迎え、一人ひとりの育ちや友だちとの関わりの変化が、さまざまな場面で見られるようになってきました。

保護者の皆さまのご理解とご協力のもとで実施できた「保育参加」も、いよいよ今週いっぱいとなりました。

園での子どもたちの様子は、皆様の目にどのように映ったでしょうか?

お友だちと関わりながら、笑顔いっぱい、元気いっぱいに遊ぶお子様の姿に「成長」を感じられたのではないかと思います。

今回は、この時期特有な子ども達同士の関係性を中心にお伝えします。

”カラフルなフェルトやお手玉を使ってハンバーガー🍔を作っています。”

「若草物語」の4姉妹のようですね✨

ちゅうりっぷ組の子どもたちは、毎日の遊びの中で少しずつ「友だち」の存在を意識するようになってきています。

2歳児の頃は、それまでの「ひとり遊び」から、友だちのそばで遊んだり、友だちの様子を気にしたりと、関わり方がゆっくりと変わっていく時期です。

友だちの遊びをじっと見てマネをしてみたり、同じ場所でそれぞれが同じような遊びを楽しんだりする姿がよく見られます。

また、近くに友だちがいるだけで 安心した表情を見せることもあり、「友だちってなんだか気になる存在」「一緒にいると楽しいな」という気持ちが、少しずつ芽生えてきていることが伝わってきます。

一方で、この時期の子どもたちは「自分でやりたい」「これがいい」という気持ちがとても強くなる時期でもあります。

友だちのことが気になり始める分、使っているおもちゃを取りたくなったり、近くに行ってみたものの 思うように関われず、トラブルになることもあります。

こうした姿は、決して意地悪をしているわけではなく、「友だちと関わってみたい」という気持ちが育ってきている中で、まだ気持ちの伝え方や折り合いのつけ方が分からずに起こる、成長の過程の一つです。

2歳児の時期は、友だちの存在に気づき、関心をもつ力や、友だちの遊びを見てまねをする力、そして言葉が十分に育っていない中で、行動を通して自分の気持ちを表そうとする力が育っていく大切な時期でもあります。

「自分の気持ち」と「相手の存在」の両方を 少しずつ感じ取れるようになることで、これから3歳児以降に見られる “友だちとやりとりしながら遊ぶ姿” へとつながっていきます。

本園では3歳未満児クラスでは「育児担当制」を導入し、1人の保育士が2~3名の子ども達の担当となり、食事・排泄・着脱等の身辺自立を目指しています。

これは子ども達一人ひとりに より丁寧に接する中で、信頼関係をもとにした自己肯定感を育み、生活に対する積極性と自立を促そうとする取り組みです。

そうした意味合いで、ちゅうりっぷ組の担任は常時5~6名で29名の園児を担当しています。

子ども達は、この一年間で身辺面でも著しく成長しました。

自分でできることも増え、これからは身辺的な面から  集団生活の中での「自律」の育成に より重点が置かれることとなります。

こうした育ちの姿を踏まえ、進級後の3歳以上児クラスでは、これまでのように一人ひとりの生活場面に常に大人が密着して援助する体制から、少しずつ「子ども同士の関わり」や「集団の中での学び」を見守る関わりへと移行していきます。

身の回りのことを自分でやろうとする力が育ってきたことで、保育者の役割も、細やかな介助を中心とした関わりから、子どもたちが自分で考え、友だちと関わりながら過ごしていけるよう支える関わりへと変わっていきます。

そのため、3歳以上児クラスでは担任の配置を1~2名とし、子どもたちが より「集団の中で自分らしく過ごす」経験を積める環境へと移していきます。

これは、関わる大人が減ることで支援が薄くなるということではなく、これまでに育ってきた「安心して人と関われる土台」や「自分でやってみようとする力」を生かしながら、子どもたちが少しずつ自分で考え、行動し、友だちとの関係の中で折り合いをつけていく力を育んでいくための大切なステップです。

これからも、子どもたち一人ひとりの育ちに応じて、必要な場面ではこれまでと同じように丁寧に関わりながら、安心と挑戦のバランスを大切にした保育を進めていきます。

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