子どもたち一人ひとりを大切にした教育・保育を目指して

一昨日、早くも九州南部が梅雨入りしたというニュースが流れました。1951年の統計開始以降2番目に早い梅雨入りだそうです。今週に入りめまぐるしく天候が変動し、不安定な気候が続いていますが、皆様お変わりありませんでしょうか?

さて、本日の熊本日日新聞の教育欄に「学習指導要領の在り方 子ども追い詰めぬ寛容さを」と題して記事が載っておりました。
最近国のすすめる教育改革に伴って学習指導要領が改訂され、教育現場にも様々な学習内容を盛り込むように要請されているが、それが学校現場の置かれた状況と乖離しており、そのことが子どもたちを追い詰めることにつながるのではないかという内容です。

確かに最近「〇〇改革」と名の付くニュースをよく耳にしますが、例えばそれが「働き方改革」の場合であれば、それこそ「働き方」は個々人の生活や職業観の違いがあるため、「制度」として施行してしまうと、個人の生活の実態にそぐわない場合も出てくると思います。

それと同じように、教育においても「全体的に、一律に・・・」ということではなく、筆者の先生が言われるように、現場で子どもと向き合いながら、ゆとりを持って、一つひとつ丁寧に指導を積み重ねていくことが大切だと感じます。

本園においても「向かい合い保育」を基本理念に、育児担当制などを取り入れ、子どもたち一人ひとりを大切にした教育・保育を目指して取り組んでいるところです。

ただ一点、筆者の方は「過大な学習内容で子どもを追い詰めず、ゆとりと寛容さが学校に必要だ」という意味合いで、今を顧みることなく、まだ先の2030年を見据えることを「大風呂敷を広げすぎ」と批判されています。しかし我々教育・保育に携わる者としては、あくまでも将来を見据えたビジョンを持って、今からできることを少しずつ積み上げていく努力も大切ではないかということを改めて考えさせられました。

 

 

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