水の星へ愛をこめて

今週に入り天気がぐずつきはじめ、来週にかけてスッキリしない天気が続くようです。昨年は観測史上2番目に早い梅雨入りでしたが、今年も例年より早い梅雨入りとなるのでしょうか?

さて、本日の熊本日日新聞に「砂漠化防ぐ『緑の大壁』を ~アフリカ横断壮大な植林計画~」というテーマで記事が載っていました。地球温暖化により拡大するアフリカの砂漠化・・・その南下を阻止するべく進められているのが「グレート・グリーン・ウォール(緑の大壁)」という国際植林プロジェクトです。このプロジェクトは、2007年から開始され、アフリカ西部のセネガルから東部のジブチまで、実に11カ国を貫きアフリカ大陸を横断する全長約8千キロの緑地帯を開発する壮大な計画だそうです。

記事では、アフリカ西部のモーリタニアでプロジェクトを推進している担当者や、植林に使う樹木(アカシア・バラニテス等)の苗木を育ててプロジェクトに提供している農園の女性を中心に、その活動の様子が紹介されています。彼らは皆幼い頃に遊んだ故郷の原風景を残したいという一心で活動に身を投じています。

2030年までの緑化面積の目標は計1億ヘクタールで、完成すれば砂漠の南進を食い止める「防壁」となる予定です。これは自然に対する人間の大いなる挑戦で、成功するかどうかは分かりません。でも、計画を推進する各国のプロジェクト担当者は、明るい未来を信じながら連携・連帯を強めています。

これは私の妄想ですが、地球そのものにも「意思」があり、温暖化による気候の変動や地殻活動の活発化などは、自然環境を破壊し続ける人間の意識にも少なからず影響をもたらしているのかも知れません。ロシアをはじめ、最近の元首達の言動を目の当たりにするにつけ、そういうことをふと考えてしまいます。やはり「地球は生きている」と・・・

現代は予測不可能な時代と言われますが、まさに今年に入ってウクライナ侵攻などという世界を揺るがす事態が勃発しようとは誰も夢にも思わなかったのではないでしょうか?

今は平和な日本ですが、この平和が何もしないで永遠に続くとは限りません。持続可能な開発目標(SDGs)・・・「持続可能」というワードの裏には「このままではいけない」という意味合いも含んでいるように思います。

これからの激動の時代を生きる子どもたちには、「グレート・グリーン・ウォールプロジェクト」を推進する人たちのように、国や立場が違っても「明るい未来」の構築へ向けて、手を取り合って様々な課題に挑戦できるスキルを身につけて欲しいと、この記事を読みながら改めて感じました。

 

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