子育ての「なかま」になりましょう!

梅雨が明けたと思ったら、連日35℃以上の猛暑が続いております。気象庁によりますと、今回の猛暑は日本列島上空で「太平洋高気圧」の上に、中国大陸から張り出した「チベット高気圧」が重なる「2階建て」状態が断続的に発生していることが原因だそうです。

ともあれ今日から7月…一年も折り返しの地点です。皆様、熱中症にはくれぐれも注意されて、暑い夏を元気に乗り切りましょう!

さて、本日の熊本日日新聞の「教育」欄に「孤立する親目立つ短絡的行動~他人を責め不安を穴埋め~」というテーマで、「エッ!親に対して批判?… 」ともとれる記事が載っていましたので気になって思わず読み進めていました。

友人のベテラン教員が「この仕事が嫌になった」とつぶやくのを聞いた筆者が理由を尋ねると、親とのトラブルが原因だと言う。聞けば「学校で鬼ごっこの最中、自分の子が押されてケガをした、誰が押したかはっきりさせて本人と親に謝罪させてほしい」と保護者に詰め寄られたのだそうです。

子どもが夢中で遊んでいる時に接触して転んだだけなのに大袈裟な…と第三者なら思うところ、この筆者は「親も必死なのだ」と肯定的な見方をします。子どもがケガをしたり、暗い顔をしていると学校で孤立しているのではないかなどと心配で仕方がなく、同時に自分の子育てについても不安でしょうがない。他人を責めることで、不安の穴埋めをしているのではないか?…と思えたそうです。

こういう時に子育ての話題を共有できる人が友人や仲間、近所の人たちの中にいれば、「そんなに気に病むことないよ!」と自分とは違う価値観に触れ、少しは肩の荷を下ろしたり軌道修正をすることもできるのでしょう。しかし働く保護者の方は忙しく、現代のように地域の結びつきが希薄で、特にコロナ禍で人と接する機会が極端に制限された状況では、子育てならぬ「弧育て」になってしまいがちです。

本園では毎週水曜日と金曜日に子育て支援サークル「なかまっこクラブ」を実施しております。近隣から子育て奮闘中のお母様方が毎回集まって育児に関する情報交換や、時には講師をお呼びしてのベビーマッサージ&親子ビクスなどを行って、楽しい雰囲気の中で有意義な時間を過ごせる機会を提供しております。

子育てに「完璧」はありません! 疑問や悩みを出し合って、前向きな気持ちで子育てを楽しんでいただける手助けになればと願っています。

掲載されている内容に関する情報は、記事の掲載日現在の情報です。
その後、予告なしに変更となる場合がございます事をあらかじめご了承ください。