GS

秋らしい爽やかな日が続くかと思えば一転真夏の暑さが舞い戻ってくるような、まだまだ不安定な気候が続きます。体調にはくれぐれもご注意下さい。

さて、昨日熊本県立宇土高等学校の学生さんよりアンケート調査の依頼がありました。「こども園の現状と改善策」というテーマで高校のGS課題研究に取り組まれているとのことでした。

「GS?」…ガソリンスタンド?…新しい用語に戸惑い、調べてみると「グローバルスタディ」の略だそうです。

「グローバル…」と言えば今年5月に立教大学の学生さんよりアンケート調査を依頼されましたが、その時は「GLP(グローバル・リーダーシップ・プログラム)」でリーダー育成を目的としたものでした。

ただ学習形態を見ると、双方とも小グループに分かれて調査研究した内容を出し合い議論する「アクティブラーニング」の一種なのかな?とも思います。

最近の教育に関する話題には、こうした「主体的・対話的で深い学び」を保障しようとする動きがよく見られます。今年の4月から高等学校では学習指導要領の改訂に伴って「総合的な探求の時間」が盛り込まれました。

今までの「総合的な学習の時間」に変わって、「自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を身につける」ことを目指すとされています。

世界の政治・経済がますます先行き不透明になる未来を生きていく上で、「自ら考え、他者と協調し、課題を解決していくスキル」を子どものうちから身につけておくことはとても大切なことだと思います。

こう思いますのも、つい先日ある金融機関からいわゆる「投資」についての説明と提案をもちかけられたことがきっかけでした。曰く「銀行に預けた資産を眠ったままにするのではなく、運用にまわすことを考えられませんか?」という内容の提案です。

眠っている銀行預金を投資にまわして運用することが経済を活性化させることは頭では分かっていますが、私たちを含めた多くの年寄りは「貯蓄」することは考えても「投資」をするという考えにはにわかに馴染めないものです。

手元に蓄えがないと先行き不安になりがちで、また、そういう教育も受けては来ませんでした。

「総合的な探求の時間」に加えて、今年から「金融教育」も高等学校のカリキュラムに盛り込まれるとのことです。将来に備えて、若い人たちにこうしたスキルを積極的に育んでいこうとする取り組みはとても良いと感じます。

首相も人材育成は「将来への投資」と位置づけておられますし、10年、20年先の経済発展のためには、今の内に種をまいておかないと間に合わないということなのでしょうね。

明日の日本を支える学生さんたちには、勉強等いろいろと大変でしょうが頑張って欲しいと思います!

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