みんな なかま!

先日ゆり組(5歳児)の「お楽しみ会」がありました。この会は「子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための」会で、企画から小道具製作、劇づくり、そして会の流れまで全て子どもたちが手作りで仕上げました。
もともとは子どもたちが大好きな「ロボットカミィ」という絵本を題材に何かできないかと考えていたところ、次第に「劇にしてみよう!」という考えが持ち上がってきました。
そのモチベーションを大切にしようと、2名の担任が単元の展開を話し合い、例えば材料調達の校外学習などにも、敢えて「ミッション」などという遊び心をくすぐるキーワードや仕掛けを加味しながら、一つの形へと導いた画期的な取り組みでした。

子どもたちが劇の練習をする中では、自分たちのリハーサルの様子をビデオで見合って、「ここはもっとこうした方が良い」とか「○○くんのあれはやめた方が良い」などとお互い意見を出し合って少しずつ修正を加え、何と土壇場の本番中でも意見や知恵を出し合いながら最後まで劇をやり遂げることができました。
2020年度からいよいよ新しい学習指導要領による小学校教育が始まります。将来のグルーバル社会の中で生じるであろう困難な課題に対して、次代を担う子どもたちには「さまざまな価値観を持つ人たちとコミュニケーションをとりながら、納得できる解決策を生み出し、行動できる力」を育成する必要があると言われています。
園における最大の学びは「遊び」そのものに他ならないと思います。自分の好きな遊びだからこそ他の子どもたちとぶつかり合いケンカになることもあるでしょう。でもそうした経験を通して相手の気持ちを考えたり、ルールを考えたりしながらお互いコミュニケーションをとることができるようになると思います。
今回意見を出し合い、ぶつかり合いながらも、最後まで「自分たちの会」を成功させた子どもたちに大きな拍手を送りたいと思います。

 

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