くまにち論壇「教員免許更新の抜本見直しを」

おはようございます。いよいよ今年もあと2週間を残すのみとなりました。元号が変わり、消費税の増税、身近なところでは「幼保の無償化」など本当にめまぐるしい一年でした。

さて、このブログでも度々紹介してきた熊大の苫野先生のコラムが昨日付の朝刊に掲載されていましたのでご紹介します。今回のテーマは「教員免許の更新制」についてです。これまた「教員免許なんてこども園には関係ないじゃないか!」と思われるかも知れませんが、そうではありません。認定こども園というのは平たく言えば保育園と幼稚園が一体化した教育・保育施設なので、そこで働く先生は保育士免許と共に「幼稚園免許」を持つ必要があります。そしてこの免許は教員免許と同じく10年に1度の更新が必要になります。

私(園長)も昔教職に就いていましたが、もともとは「教師の指導力不足」や「教職員の不祥事」等が大きな問題となっていた当時の政権が、教師のスキルアップを目指して導入した制度でした。しかし記事にもありますように年間30時間の園外研修が強いられたり、更新料や交通費なども全て自腹で先生方にとっては(現場にとっても)とても負担の大きいものです。保育士の方の中にはこうした「更新制」そのものを知らずに幼稚園教諭免許を失効してしまうケースがとても多く、これも大きな問題となっております。

園の先生方の負担を軽減し、子どもたちとより深く接することができるように行事を精選し、普段の生活にゆとりを持たせるということについて、保護者の皆様には快くご理解いただき本当に感謝しております。「教職員の働き方改革」が話題となっておりますが、こうしたことも先生方の負担の一端となっているということを知っていただきたく今回話題に取り上げました。

 

 

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