16日付「くまにち論壇」より『不登校が訴える学校の限界』

昨日6月16日(日)付け熊本日日新聞の「くまにち論壇」の項に『不登校が訴える学校の限界』と題して、熊大准教授の苫野一徳先生の記事が掲載されました。
ご覧になられた方もおられると思いますが、この方は先日「NHKスペシャル」にコメンテーターとして出演された「不登校」研究の第一人者としても知られています。


今、全国の不登校者は不登校傾向にある子どもたちの数と合わせると膨大な数にのぼり、深刻な社会問題となっています。
「不登校なんてこども園には関係ないじゃないか」と思われる方もおられるかもしれませんが、こうした問題を早期に解決していかないと、やがて当園を卒園した子が数年後、こうした事態に直面しないとも限りません。


「不登校」の原因には様々なケースがあり、「学校の環境についていけない」「先生や生徒たちとうまくコミュニケーションがとれない」、あるいは「睡眠や食事などの生活習慣や生体リズムの乱れ」がこうした事態に大きく関わっていると力説する学者もいます。
しかし、そのいずれもが子どもが小学生になった時、中学生になった時、あるいは高校生になった時に突然起こるものではなく、子どもが生まれてきた時から少しずつ積み上げてきたものに起因することも決して少なくはないと思います。
私たちは、ともすれば「子どもたちが小学生になった時」のことばかりを考えがちですが、もっと人生という長い視点をもって子どもたちの成長を見守っていく必要があると思います。
そういう意味で乳幼児教育は、将来子どもたちが、ますます複雑・多様化する10年後、20年後の社会を乗り切るために「一生ものの力」の基礎・土台を育む大切な時期だと、私たち職員一同は考えています。
そうしたことを考える機会になればと、今後折に触れて、このような情報も流していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

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