先週土曜日、1・2歳児クラスの園行事「仲間っこタイム」を開催しました。
今回は、当園で音楽のレッスンを行っていただいている古森先生を講師に、親子で交流する機会を設けました。
ちなみに古森先生は、昨日10月14日(月)のNHKの「Nコン」において、九州・沖縄ブロック代表、日吉中学校合唱部の発表でピアノ伴奏をつとめられています。
先生は「脳科学」や「発達心理学」に基づいたエビデンスをベースに音楽指導の理論を展開されており、この度「初心者ママのためのこどもの心がポポッと豊かになる音楽子育て術」という書籍を出版されました。
「理論」…と言っても、そんな堅苦しい内容ではなく、日常の中に「絵本の読み聞かせ」や「わらべうた」、手遊びなど、親が子どもたちに触れ合う機会を積極的に取り入れることで、子どもたちの心を豊かに育むことを推奨する本です。
子育てにおいて何かのヒントになるかも知れません。ご興味があられる方は是非ご一読されてみてはいかがでしょう?(Amazonで買えるそうです✨)
今回先生は、主に「わらべうた」を通した触れ合いあそびを中心にお話しをされました。
特に「わらべうた」は親子の触れ合いのツールとして最適で、子どもと表情を合わせながらスキンシップをとることで 心の安定がはかられ、ひいては自己肯定感を育てることにもつながるということを強調されました。
また「わらべうた」の良さは、簡単で馴染みやすいフレーズなので、ことばやリズム感を育んだり、対人関係(コミュニケーション力)の育成につながること…加えて、「わらべうた」を通して体に触れたり揺さぶったりすることは、子どものボディイメージや体幹を育てることにもつながるとのことでした。
先生はよく講演の中で、「私の子どもは大人になってしまい、直接肌で触れ合うことができなくなってしまいましたが、子育て真っ最中の皆様は、羨ましいことにそれが出来ます。二度と戻ってこない この時期を楽しんで、じっくりお子様と触れ合ってください!」という話をされます。自分を振り返ってみても、子育ての時間というのは本当にあっという間です。
未満児のこの時期に、子ども達と愛情を込めて向き合い 接していくことは、親子にとっての一生の財産となり、お子様の成長にも大きな影響を与えると思います。
是非今回のお話を参考に、ご家庭でも実践されてみてはいかがでしょう?
子ども達の成長に関しましては、日々の園生活の中でも伝えてまいりますが、年度末には 一定期間を設けて 保護者の方に保育に参加していただく「保育参加」を実施します。
その中で、子ども達の一年間の成長を 保護者の方と振り返ったり、次年度の保育へとつなげていける機会になればと思います。
「つなげる」といえば、現在教育・保育の分野では、幼保小の連携…「架け橋プログラム」というワードが重要視されていることをご存じでしょうか?
元来 保育所・認定こども園と小学校とでは、その教育形態が異なり、「小1プロブレム」と言われるような問題も起こっています。だからと言って、単純に一方が片方に合わせるということでは解決しません。また、保育所・認定こども園同士でも 教育・保育の捉え方に若干の差があります。
そうした課題をクリアするために、国は「保育所保育指針」「認定こども園教育・保育要領」と小学校の「学習指導要領」を同時期に改訂し、お互いの整合性と連続性を担保しようとしました。
保幼小のみに限らず、その後の教育課程においても「切れ目のない成長」は、新時代を生き抜く子ども達に保障されなければならない 重要な課題だと感じます。
また同時に、小学校へ送り出す出口も大切ですが、「入口」の方も非常に重要だと思います。新しい教育・保育要領でも「切れ目のない成長」を保障するために、0歳児からの「乳児保育」の大切さが 改めてクローズアップされています。
地域の子育て支援についてもそうですが、未満児の保育に関して、我々保育所・認定こども園には、長い歴史と実績があり、そうした施設として「幼少期の切れ目のない成長」を保障するノウハウと、それを遺憾なく発揮し、次の段階へとつなげていく責務があると思います。
今回、古森先生のお話しを伺いながら、改めて未満児保育の大切さを実感したところです。今後もこのような機会をできるだけ持てるように計画をしていきたいと思います。
先本当にお疲れさまでした!