進級や入園から少しずつ時間が経ち、初めはドキドキしていた子どもたちの表情にも、笑顔がたくさん見られるようになってきました。
保育者との関わりや遊びを通して、クラスが安心できる場所と感じられるようになってきたように思います。
たんぽぽ組の子どもたちは、日々の遊びの中でたくさんの「できた!」「たのしい!」を経験しながら、少しずつ心と体を育んでいます。
今回はそんなたんぽぽ組さんの、室内遊びのひとコマをご紹介します。
ブロックで囲いを作り、その中に動物のおもちゃを並べて遊ぶ子どもは、まるで動物園の飼育員さんのよう。
動物の名前を口にしながら、イメージをふくらませていました。
大人の手を借りずに自分の世界を作り上げる姿に、子どもたちの想像力の広がりを感じます。
一方で、カラフルなチェーンリングを容器に詰めたり、ふたを閉めたり開けたりと、手先を使った遊びに夢中の子もいました。
「どこに入れようかな?」と、素材の手触りや音を楽しみながら繰り返し遊んでいました。
別のコーナーでは、丸い缶の縁に洗濯ばさみを一つずつ丁寧につけていく子がいました。
指先に力を込め、集中して取り組む表情は真剣そのもの…こうした遊びは、集中力や指先の巧緻性を育てる大切な活動です。
ままごとコーナーでは、保育者と一緒にケーキやお菓子のおもちゃを並べて「いただきます」のやりとり。
やさしい声かけに応えながら、お友だちに「どうぞ」と差し出す姿も見られました。
ごっこ遊びを通して、人と関わる楽しさや言葉のやりとりが少しずつ広がっています。
また、太鼓のような手作りの楽器を囲んで、お友だちと一緒に音を出す遊びも人気です。
「トントントン♪」とリズムに合わせて叩いたり、お友だちの真似をして叩いてみたり…保育者とのやりとりを通して、音への興味や表現の楽しさを感じているようです。
「おさんぽ行ってきまーす!」🐶✨
お気に入りの手作りのひっぱるおもちゃを連れてと歩く姿や…
木製のレールに電車を走らせながら「ガタンゴトン」と遊ぶ姿も見られました。遊びの中には、日々見て感じたことを再現しようとする気持ちや、大人の真似をして表現する楽しさがたくさん詰まっています。
壁に設置されたキーハウスでは、扉を開けたり閉めたり、鍵をかけたりと、夢中になって仕掛けに触れる子どもの姿がありました。
「ここが開いた!」「カチャッて音した!」と、偶然の発見に目を輝かせる姿に、日常の中の小さな感動が詰まっています。
たんぽぽ組の子どもたちは、日々の遊びの中で心も体も大きく成長しています。
お人形をおんぶしてお世話をしたり、ぬいぐるみを優しく抱きしめたりする姿が見られました。
大人のまねっこを通して、思いやりの気持ちや生活への関心が育まれている様子がうかがえます。
一人ひとりが好きな遊びを見つけ、夢中になって取り組む時間は、子どもたちの主体性や想像力を育てる大切なひとときです。
これからも安心できる環境の中で、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にしていきたいと思います。