🌟遊びを通して育つ力🌟

たんぽぽ組の1歳児たちは、日々の遊びを通して心も体も大きく成長しています。

遊びの中で、子どもたちは帽子やベスト、カバンなどを身につけて歩いたり、お出かけごっこを楽しんだりする姿が見られました。

こうした「なりきり遊び」は、発達心理学でいう「象徴機能」の発達の現れであり、子どもが自分とは違う何かになったつもりで遊ぶ力を意味します。

これは1歳後半から2歳頃にかけて育ち始め、言葉や想像力の発達の土台となる大切な力です。

また、お友だちと同じような服装をして一緒に歩く姿からは、模倣を通して社会的関わりを学び始めている様子もうかがえます。

また、モールやひもを容器の穴に通す遊びに集中する姿も見られます。

これは、手先の細かな動きを育む「微細運動」の発達に欠かせない活動です。

1歳後半になると、目で見た情報をもとに手を動かす「目と手の協応」が発達してくるため、こうした遊びは非常に意味のあるものです。

子どもたちは静かに一人でじっくりと取り組みながら、「できた!」という達成感や、自分でできるという自信を感じています。

こうした体験の積み重ねは、自己肯定感の芽生えにもつながっていきます。

「体重計じゃないよ~!」

センサリーバッグに夢中です。

これは、触覚や体の動きを感じ取る感覚を育てる「感覚統合」の観点からも重要な遊びです。

子どもたちは足の裏から伝わる不思議な感触に驚いたり、笑顔になったりしながら、身体全体でその体験を受け止めています。

こうした遊びは、身体への気づきだけでなく、触ったらどうなるのかという因果関係の理解や好奇心の育ちにもつながっています。

粘土を使った造形遊びでは、ちぎったり丸めたりすることで指先をたくさん使っていました。

周りのお友だちと一緒に机を囲みながら、同じ素材に触れるこの時間には、社会性の芽生えが表れています。

1歳児はまだお友だちと直接関わることは少ないですが、同じ空間で似たような遊びをする「並行遊び」や、相手のすることを真似しようとする「模倣」が見られるようになり、徐々に他者への意識が育ってきます。

新聞やぶりごっこ「楽しいね~🤣」

このように、たんぽぽ組の子どもたちの遊びには、見る・触れる・動かす・考える・感じる・真似するなど、さまざまな発達の要素が自然に含まれています。

私たちは、一人ひとりの発達の段階に合わせた環境と関わりを大切にしながら、子どもたちが遊びを通して豊かに成長していく姿を、丁寧に見守っています。

これからも日々の何気ない遊びの中にある「成長の芽」を、保護者の皆さまと共有してまいります。

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