子どもの育ちを考える~たんぽぽ組大変身!!

先日の「仲間っこオリンピック」お疲れ様でした。裏話になりますが、本番までの練習では「集中できない」「先生の話を聞いていない」など保育士の先生だけでなく、体操教室、音楽教室の先生方までもが真剣に本番を案じ、苦悩されていました。ところが当日は、子どもたちのあの頑張りです。やはり「家族に見守られている」・・・その環境が子どもたちを奮起させていることは間違いありません。

 

 

 

 

「環境が人を育てる」これは先代の大先生が、その長い保育士としての経験を通して辿り着いた究極の信念です。私(園長)を含めた次世代たる我々もその信念を踏襲し、保育の理念として継承している想いで取り組んでいます。

 

 

 

 

 

まだ言葉も話せない子どもが「自分が好きなもの、気づいたものを指をさして身近な大人に視線を送る」「箸で食べ物をつかんで口にもっていく」「線をなぞって鉛筆で描く」・・・大人にとっては当たり前で簡単なことでも、乳幼児にとっては大冒険であり、我々大人がそうした子どもたちの行動に目を向け、可能な限り対応する・・・そのことが将来の「集中力」「学び」「コミュニケーション力」いろいろなスキルに結びついていくと思います。

 

 

 

 

 

そのスキルを身に付ける最大の行為が「遊び」だと思います。「遊び」と言うと「怠けている」「自由すぎる」と思われる方もいると思いますが、私(昭和の人間)は、仲間と一緒に日がな一日「危険な遊び」に興じていて、時には命の危険に晒される・・・そうした場面に直面することも少なくありませんでした。けれど自画自賛ではありませんが、そうした経験通して一応は「人の痛みが分かる」「常識をわきまえている」という大人になったと自負しています。ノーベル賞、芥川賞・・・いろいろな実績を残された方でも、幼少期はいろいろな経験をされた方もおります。やはり私は「環境が人を育てる」側の人間です。

 

 

 

 

 

その「環境」を整えるために今回たんぽぽ組を大改造しました。歩行を獲得した1歳児の子どもたちは、外へ外へその興味を示して行動範囲が広がります。そこで、保育室の「環境」を整える必要があります。子どもたちが集中して遊べるような空間を創出し、その中で触感やつまむ・回すなど微細な運動を保障する空間、並行して「体を支える」「頭をかばったりして生命の維持を保つ」など体幹を刺激するような粗大な運動を保障できるような空間を作るなど、新しい家具を購入し、実践しているところです。

 

 

 

 

 

何もかにも「走り出してから反省して考えよう」という我々の不退転の考えですので、保護者の皆様も、担任や園長・主幹保育教諭まで、忌憚のないご意見をお寄せください。

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