日本教育新聞に『誰もが楽しく働き方改革にも「没入体験型ストーリー運動会」』と題して記事が載っていました。
記事によると、東京都目黒区立みどりがおかこども園では、子どもの日常の遊びや興味をそのまま行事に生かす改革に取り組み、運動会を「没入体験型ストーリー運動会」へと変えたということが主な内容でした。
そしてその背景には、保育の質向上や働き方改革などの課題がありました。
この園では、地域の保育園や小学校とも連携したりしながら、子ども主体の保育を深めていたそうです。
その一環として運動会も見直され、従来の「練習して本番を迎える行事」ではなく、普段の遊びの延長として楽しめる形に再構成されました。
テーマは、子どもたちのブームだった宝探しや体操から着想を得た「ジャングル探検」です。
紙芝居をきっかけに、子どもたちは探検ごっこを繰り返し楽しみ、その中での遊びがそのまま当日の競技になりました。
例えば、トラから逃げる場面はかけっこに、木の実を集める場面は玉入れに、大蛇をどける場面は綱引きにつながりました。
その結果、子どもたちは物語の世界に入り込みながら夢中で体を動かし、これまで運動会に気持ちが向きにくかった子も自然に参加できるようになったそうです。
保育者にとっても準備や練習の負担が減るなど、日常の遊びをそのまま行事に生かすことで、子ども・保育者・保護者の誰にとっても楽しい運動会になったという実践の紹介でした。
こうした実践は、私たち出仲間こども園が大切にしている教育・保育の考え方とも、とても深く重なっているように感じます。
出仲間こども園では、子ども一人ひとりの思いや「やってみたい」という気持ちを大切にし、日々の遊びや生活の中で育つ姿を丁寧に支えることを保育の柱としています。
行事もまた、その延長線上にあるものです。
あらかじめ大人が形を決めて練習を重ねるのではなく、子どもたちが日頃夢中になっていることや、友だちと一緒に楽しんでいることが、自然と表現や活動につながっていくことを大切にしています。
このように書くと、「働き方改革=保育者がラクになる」と誤解される向きもあるかと思いますが、決してそうではなく、行事の準備や練習に充てる時間を「子ども達との向かい合い」の時間に割いていくということを本園では大切にしたいと考えています。
たとえば年中さんの食育活動を例にとると・・・
保育者が持ってきた種・・・「この赤い種は何の種だろう?」「育ててみると分かるんじゃない?」
そうした興味・関心から、種をセルトレイで育て、育った苗を畑に植えて 赤い種の秘密を解明しようという単元を組みました。
「赤い種の正体が判明!トウモロコシでした~!」
収穫したトウモロコシは炊き込みご飯にして食べたり・・・
八月の終わりには、すっかり水分が抜け枯れたトウモロコシを収穫し、その実をを使ってポップコーンを作ろうということになりました。
干からびたトウモロコシの実からおいしそうなポップコーンが出来上がった時の 子ども達の目はキラキラと輝いていました。
こうして5月から始まった一連の活動は9月の終わりに一段落しました。
そして間を空けずに、今度は畑に玉ねぎの苗と大根の種を植えました。
こうして食育活動は年間を通して、途切れなく継続していくことになります。
一クラス30名以上の大人数では 子ども達の興味・関心もまちまちで、活動を一つの方向性にまとめる保育者の努力は並々ならぬものがあります。
活動のテーマ設定や展開の仕方などを、子ども達の興味・関心を削がないように仕組んでいくためには 保育者側も知識や技能を磨く必要があり、そのための時間を確保するためにも行事のスリム化が必要となってきます。
出仲間こども園では、子ども一人ひとりの思いや「やってみたい」という気持ちを大切にし、日々の遊びや生活の中で育つ姿を丁寧に支えることを保育の柱としています。
行事もまた、その延長線上にあるものです。
保護者の皆さまにも、行事の場では「上手にできたか」だけでなく、日常生活の中で子どもが自分でやってみようとしたこと、友だちと力を合わせたこと、楽しみながら挑戦していたことにぜひ目を向けていただければと思います。
※イラストは生成AIで作成しています。

















