伝統と科学と・・・

早いもので明日から12月…今年もひと月を残すのみとなりました。園でも本日からクリスマスソングを流しております。🎄

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さて、今年はコロナの影響で年末年始は外出を控える人が多く、「おせち料理」の注文が好調とのことです。そもそも「おせち料理」とは、元旦や五節句などの節日をお祝いするために、神様にお供えする料理(=節供料理)という意の「御節供(おせちく)」を略したものだそうです。特にお正月の三が日は、かまどの神様に休んでもらおうという気持ちの表れや、主婦を家事から解放するという意味合いから「保存がきく」食材が利用されるようになったということです。

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今年は子どもたちの単元で「切り干し大根」を作ったり、渋柿を吊して「干し柿」を作っています。ここで私はいつも不思議に思うのですが、今のように科学が発達していない昔に、どうして先人たちは食品を干したり、塩分を加えたりすると食品を長期保存できたり、渋い柿を甘くする方法を発見できたのでしょうか?そこには絶えず自然を観察し、体験やチャレンジを重ねる中で身につけた「技」の蓄積があり、そうしたノウハウが伝統として受け継がれ「おせち料理」のような保存食へ結実したのではないかと想像力をかき立てられます。生活の中の「科学」…私たちも古き良き伝統と共に、子どもたちにこうした日常における科学的な視点を少しでも伝えていければと思っています。

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コロナの影響で、本来の意味での「おせち料理」とは少し違ったお正月を迎えそうですが、こうしたことも家族団らんの中でお話しされてみてはいかがでしょう?

ただ・・・塩分、糖分の摂り過ぎには注意しましょう!(あっ・・・私か😅)

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