保育ドキュメンテーションの充実をめざして

12月14日(月)、以前「iPad体験会」をしていただいたスマートエデュケーションの藤森さんが来園され、ばら組の子どもたちに2回目の体験会を開いていただきました。今回は、子どもたちだけではなく、保育カリキュラム「Kits:きっつ」の一環として、指導に当たる保育者の研修も兼ねた体験会でした。

相変わらず子どもたちは興味津々で、自分たちが色塗りして取り込んだ絵が、画面上で動くと大喜び!今回も、工夫したところを子どもたちにインタビューしましたが、質問するのは先生方です。先生方は、一人ひとりの子どもたちの工夫点を製作を見守り、把握しながら、的確に子どもたちの発表をフォローしていました。優れたIT技術も、つまるところは利用する人間側のスキル次第だなと感じた今回の体験会でした。

体験会を主催されたスマートエデュケーションでは、もう一つ、本園ではすっかりお馴染みの「おうちえん」の運営もされています。この「おうちえん」の目的の一つには「保育ドキュメンテーション」としての意味合いもあります。「保育ドキュメンテーション」とは、一口で言えば保育を「見える化」し、保育の質を向上させる手法です。写真に言葉を添えたり、動画を撮ったり、活動中の子どもの様子を具体的に記録することで、少し前まではできなかったことができるようになった、などの成長に気づくことができます。また、子ども自身が自分の活動を振り返ることで、新たな気づきを得たり、活動を深めたりすることにもつながります。最近では「保育の記録」としてこの保育ドキュメンテーションを推奨する大学や保育機関の先生方も多く、画像、動画を使って記録を残すことは、保護者の皆様にも「日頃の子どもの様子」「先生方の対応」「クラスの雰囲気」など、文章だけでは伝えきれない情報量を提供できるというメリットもあります。

今回「おうちえん」にコメント機能が付与されたことで、こちらが伝えたいことが文章でも補完できるようになったのは有難いと思っています。現在、スマートエデュケーションでは、「おうちえん」のコメント機能を更に充実させるべく神戸大学及び神戸大学附属幼稚園と共同研究をされているとのことで、本園にもユーザーとしての意見を求められているところです。より使い勝手の良いシステムになれば良いなと思います。

ただ、この「おうちえん」が使い勝手が良いため、最近ブログの更新が滞っています。「おうちえん」とブログとは役割が違いますので、こちらの方も息切れしないように頑張りたいと思います。😓

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