コロナ禍の口元

「三寒四温」という季節にはまだ早い気もしますが、このところ暖かい日が続いたかと思うと急に寒くなる気候が続きます。皆様、体調にはお変わりございませんでしょうか?

さて、今回は久しぶりに熊本日日新聞に掲載された話題をご紹介します。題して「コロナ禍の口元」

今回のコロナ禍によって様変わりした、あるいは現在も影響を受け続けている経済や社会生活・・・毎日のニュースやメディアではあまり明るい見通しの情報が見られず、本年こそは明るい希望が持てるような年になればと切に願っているところです。

あまり語られないようですが、実はコロナによる影響は、我々教育・保育の現場にも、ある深刻な影響を与えています。それはコロナ対策として保育者がつけているマスクです。

保育者の顔や表情がマスクで隠されることで、成長著しい乳幼児にとって大きな影響を与えているのではないか?・・・子どもたちは毎日の生活の中で、保育者と顔と顔と向かい合わせて接する中で、大人の仕草や声、それと顔の表情などいろいろな情報を結びつけながら「優しさ」や「温もり」など、いろいろな感情を芽生えさせ、記事にもあるように、先々はコミュニケーションや言葉の発達にも影響を与えていくのだろうと思います。その弊害を少しでもなくそうと、ある時は透明のフェイスシールドを付けたり、戸外活動ではマスクを外す時間を設けたり、食事の時だけはマスクを外し、食事の時の口元を見せるなど、いろいろな工夫をしていますが、なかなか十分ではないと感じ、毎日が試行錯誤の連続です。

「顔と顔を向かい合わせること」そして「たくさんの言葉を投げかけてあげること」・・・それは人格形成の上で大切なこの時期にしかできないことでもあります。言うまでもないことですが、園では限界がある分、ご家庭では是非、そうしたお子様と接する時間を大切にしていただければと思います。

 

 

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