これからの子どもたちに求められるもの

令和2年度も本日で終わり、明日からいよいよ新しい年度を迎えます。本日各クラスの担任発表のプリントも配布する予定で、新学期受け入れの準備も着々と進んでいます。

さて、本日付の熊本日日新聞に、高校教科書の検定に関する記事が2面にわたって掲載されておりました。内容的には改訂の理想である「主体的、対話的で深い学び」と現場レベルでの知識重視の思いとのせめぎ合いで、今後議論を重ねていく中で、より実現可能な方向に進んでいくのではないかと思われます。ただ、内容的にはジェンダーやLGBT、新型コロナウイルスを題材とした論議を促す内容も含まれており「我々の時代の教科書とはずいぶん変わったなぁ」というのが実感です。

こうした教科書の改訂は、18歳選挙権が採り入れられる動きなどを見越してのことと思いますが、これから世界は「日本だけ」のことと無関心ではいられなくなると思います。ミャンマーの軍事政権のクーデター、それに伴う市民デモの弾圧が毎日ニュースで流れ、その悲惨さに「これが本当に現実の世界で起こっていることなのか」と驚かされるばかりです。その他にも、中国政府の香港への政治的関与、南シナ海や尖閣への軍事威嚇など、アメリカと中国との力関係で、日本の置かれる立場も微妙なものとなることは目に見えています。

このような世界情勢を踏まえても、これから新しい時代を生きる子どもたちには、国政に積極的に関心を持ち、意見を言える資質を身につける必要があると思います。新しい時代を生きるのは他人事ではなく「自分自身」ですからね。

 

掲載されている内容に関する情報は、記事の掲載日現在の情報です。
その後、予告なしに変更となる場合がございます事をあらかじめご了承ください。