教育・保育の6ヶ月点検

先週の暑さとは打って変わり、今週に入ってから気温が急降下・・・体調を崩す子もちらほらと見られます。皆様くれぐれも体調にはご注意ください。


さて、前回のブログにて、本園では定期的に教育・保育の振り返りを行うと言いましたが、今週木曜日にそうした機会を持ちました。年度の折り返し地点なので、言わば「教育・保育の6ヶ月点検」です。


今回は特に本園の教育・保育を外部からの視点で検証し反省をするために、福岡県那珂川市の青葉保育園に協力を依頼しました。この保育園では20年以上も前から育児担当制を取り入れ、「応答的保育」という独自の教育・保育を実践されておられます。その保育方針に共感し、本園からも何回か職員を研修に出しておりました。今回、特別なお計らいでわざわざ福岡から足を運んでいただき、本園の教育・保育を一日見ていただく機会を持つことができました。


育児担当制が思い先行に陥ってしまうと、知らず知らずのうちに目的と手段がごちゃ混ぜになって、ついつい子どもの姿が置き去りになってしまっていることがある・・・そうしたことに気づくことができたのはとても貴重な機会であり、大変有難いことだなと感謝しました。

中でも一番心に響いた言葉が「大人の連携」です。「大人の連携」・・・いろいろ示唆に富んだ表現だと思います。我々は子ども同士のコミュニケーションと良く口にするのですが、実は一番大変で難しいのが大人同士のコミュニケーションではないかと思います。

お互いにそれなりの人生を積み重ねてきた大人なので、それぞれに確立された思いがあり、時には相容れない場面も出てくることもあると思います。私も含めて日本人はそもそも議論をすることが苦手で、相手から意見されると素直に受け入れられない場合もあります。ただ、そこはやはり「子どもの成長」という共通目標を常に念頭に置いて実践を重ねることが必要だと、青葉保育園の先生方から改めて諭された思いです。


素晴らしい教育・保育理念が高性能なマシンだとすれば、職員間の連携はそれを効率よく稼働させる潤滑油のようなものだと思います。子どもの健やかな発達を育んでいくためにも、我々は自分たちの実践を適宜振り返りながら定期点検をする必要があるのだと、今回一段と強く感じました。

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