今日も遊びの中で、いろいろと子どもたちと先生とのやり取りがありました。
ある子がホースの輪っかを持って「一緒にあそんで」と先生にせがんでいます。
すると保育者は受け取った輪っかを手作りの円筒遊具の上にはめようとします。
保育者「はまらないねー」
すると今度は輪っかを遊具の下に敷くように置きました。
保育者「今度はいい感じ」
その様子を見守っていた子は、保育者がやったように遊具を外しては、また元のようにはめる遊びを繰り返していました。
この子が遊んでいるのはドイツ製の木製遊具です。
バスみたいな形をしていて、よく見ると中に色違いの「人」に見えるものが「乗って」います。
「車」というものは「人が乗って」「走る」という特性を遊びながら認識できるような遊具です。
遊んでいた子が引き出した「人」型を、側にいる女の子が元に戻してくれました。
「車」つながりで抱っこしていた保育者がその子の手を取って、「ブッブゥ~🚗」先ほど手渡された輪っかを車のハンドルのように動かしてみました。
するとその子も「ブッブゥ~🚗」と口まねをしながら輪っかを動かしていました。
やがてその輪っかを自分の頭にはめて今度は「天使の輪」になりました。
形のないオモチャは想像力の宝庫ですね😀
この輪っかに限らず、保育室には保育者の手作りによる壁面遊具がたくさんあります。
例えばヒモを引っぱることで箱の中の鈴が上下する様子が見える遊具…
傾いた筒の上からボールを入れると、下からボールが出てくる遊具など…
子どもたちが興味を持って繰り返し遊ぶ中で、物は「上から下に落ちる」という物理的な関係をイメージしていけるようになっています。
最初からキャラクターのような固定化したイメージのある遊具とは違って、こうした手作りの遊具には子どもたちの想像力を育む余地がたくさん含まれています。
そして何より保育者が子どもたちのために手作りした遊具は、保育者の思いを込めた子どもたちへの最大のプレゼントだとも思っています。