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本園では毎月末の月曜日に、児童発達支援事業所アロットの療育スーパーバイザーで、尚絅大学でも教鞭を執られている臨床発達心理士の佐澤智恵子先生に発達支援についての研修をしていただいています。夕方6時半からの2時間、毎回約20名の保育者が参加しています。

発達支援の研修といっても、必ずしも「障がい」についてのことだけではなく、様々な理由で発達上のつまづきのある子ども達の課題の捉え方等についても学んでいます。

昨年度は各年齢における発達の基礎について研修をし、今年度は実際のいろいろなケースについて考察する、より実践的な研修になっています。

社会情勢の変化や親の働き方の多様化で、子どもを取り巻く家庭環境も大きく変わり、必要とされる教育・保育のニーズも以前とは異なったものになってきています。
私たち保育者が常に新しい知識や実践力を身につけるには、やはり研修は欠かせないものです。

研修というと、会場を借り切って一人ないし数人の講師が多人数の受講者に講義を行う「一斉型研修」が一般的にですが、対面で講師に直接質問ができるメリットはある反面、必ずしも受講者の細かいニーズに沿った研修ができないデメリットもあります。

ただ最近ではインターネットの進化により、リモート研修やeラーニングなどハイテクを使った多様な形の研修が可能になってきました。これだと自分の課題やモチベーションに沿った研修を取捨選択し受講できるメリットもあります。

研修に一番大切なことは、やはり保育者のモチベーションだと思います。現実のクラスの状況や子ども達の実態に即して疑問に思ったこと、悩んでいることに、少しでも解決の糸口が得られるような研修だととても有意義だと感じます。

本園では子ども達の生活の様子をできる限り毎日ドキュメンテーションや写真・動画、ブログ等で配信するように保育者に呼びかけていますが、これも考えようによっては一つの「研修」と捉えられるかも知れません。

ドキュメンテーションやブログ等を作成するときには、保育者が自然に子ども達の活動の様子にじっくりと目を向けるようになり、いろいろな気づきが得られます。同時に疑問に思ったことや保護者に伝えたいことなども出てくるでしょう。

ブログ等は基本各クラスでアップしますが、できればその中に「遊びの効果」や「月齢に応じた発達の特徴」など、先生方がインターネットや本で調べた知識を一つ付け足すように促しています。そのことで保育者も新しい知識を得ることができるようになるのではと期待しているところです。そんな時にインターネットは、瞬時にいろいろな情報を検索できる便利なツールとなります。

以前「チャットGPTが人間の思考力を奪うのではないか」という主旨のブログをアップしました。本日の熊本日日新聞には、大西熊本市長が「業務効率化や市民サービス向上」の観点からチャットGPTの活用を検討しているといった記事が載っていましたが、結局これらのハイテクは使い方次第なんだなと改めて感じた次第です。

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