遊びの広がりと心の深まり

まだまだ梅雨のモヤモヤした天候が続きますが、もも組のお部屋は明るく和やかな雰囲気に包まれています。

子ども達の遊びも少しずつ広がりや発展が見られます。

前回紹介した木製すべり台。

当初はどのようにして遊べばよいのか分からないため、保育者が誘っていましたが…

興味を持った子がスロープ側から登ることに挑戦していました。

スロープの縁をしっかり握り、手足を踏ん張って、一生懸命登ろうとしています。

残念ながら登頂は叶いませんでしたが、チャレンジ精神がある限りいつか成功すると信じています。

こちらは「ドライブ・マイ・カー🚗💨」(6/15配信)の彼…

その後歩行も安定し自信を持ったのか、最近では取っ手のない大きな箱も押して遊べるようになりました😄

「先生、誰かいるよー(心の声)」

鏡の中にいる人物を不思議に思い、思わず保育者に「アー」と声を上げる子。

このあたりは保育者への信頼関係が築けてきていますね😊

⚔ 😠 🗡 💢 ⚔ 😠 🗡 💢

トラブル発生🆘

壁掛け遊具で遊んでいると、「ボクも遊びたい(心の声)」と近寄ってきた子がいました。

興味と興味のぶつかり合い、他の子がしていることは魅力的ですよね!

言葉があれば解決できるのでしょうが…このままでは手が出かねない一触即発の事態😲

「〇〇ちゃん、1回やったら△△ちゃんに交代して👩」

その時見守っていた保育者が助け船の声かけをします。

1回遊んで満足した〇〇ちゃんは、△△ちゃんに交代してくれました。一件落着😌

👩 🥛 👶 🎬 👩 🥛 👶 🎬

ところで、子ども達は箱やボックス遊具が大好きです。前の子が遊び終えると、すかさず体を滑り込ませる子…まるでお風呂感覚のようです♨

どうして子ども達はこうした狭い場所が好きなのでしょう?

オーストリアの心理学者、精神科医で「精神分析学」で有名なフロイトによると、狭い所に身を置くことで、お母さんの胎内にいるかのような感覚を思い出し安心できる胎内回帰願望なのではないかという説明がされています。

ただ、その安心感を親の抱擁だけに求めるのではなく、物に置き換えて代替できるということは、ある種子どもの「自立」心を示しているのではないかとも思います。

似たようなことで、お家でも子どもがお気に入りのタオルやぬいぐるみを肌身離さず、持ち歩く姿を見られた経験があると思います。

アタッチメントの研究で有名な東京大学発達保育実践政策学センター長の遠藤利彦先生はこのよう行動について次のように説明されています。

曰く『(いつも同じ物を持ち歩くという行動は)パパ・ママと少し離れていても、お気に入りのタオルを持っていれば安心できる、といった心理が働いています。「自分はこれがあるから大丈夫」という心の強さが育ってきた証しです。』とのこと…

保護者や保育者との愛着関係という「安心の基地」から、外の世界へ向けて少しずつ少しずつ歩みを進めている子どもたちです!

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