2025年という新しい年が始まり、皆様ご家族がお健やかに穏やかな新年を迎えられたことと存じます。
今年も 当園においては、日々の生活を大切にしながら 一人ひとりの成長を見守り 育んでいきます。
また、行事や活動においても、子どもたちの興味や関心を尊重し、主体的に参加できるような取り組みを続けてまいります。
ここで 年頭に当たりまして、当園の教育・保育の理念と方針について 今一度振り返ってみたいと思います。
未満児保育(0歳児~2歳児)の取り組み
当園では、0歳児から5歳児までのお子様をお預かりし、家庭的な雰囲気の中で一人ひとりの心の育ちを大切にした豊かな保育を実践しています。
特に未満児保育においては、育児担当制を取り入れ、子どもたち一人ひとりにきめ細やかな保育を提供することを心がけています。
この育児担当制により、保育者と子どもとの間に深い愛着関係(アタッチメント)が築かれ、子どもたちの主体性や自己肯定感を育む基盤となっています。
乳児期には、主に遊びの活動を通して、保育者との愛着関係を築き…
その愛着関係を基に、食事や排せつなどの自立を目指します。
この時期に培った主体性や自己肯定感は、その後の子どもたちの成長において非常に重要な役割を果たします。
私たちは、子どもたちが自分自身を大切にし、自分の気持ちや感情を表現できるような環境を提供するよう心掛けています。
以上児保育(3歳児~5歳児)の取り組み
以上児期(3歳以上)においては、それまでに培ってきたスキルを基に、子どもたちの自主性や想像力、コミュニケーション力など「生きる力」や「学びに向かう力」の育成を目指しています。
具体的には、他の子どもたちとの共同活動を通して、コミュニケーション力を養い、自分の気持ちをコントロールし、他者と協力しながら目標に向かう力を身につけてほしいと願っています。
これらの力は「非認知能力」とも呼ばれ、子どもたちが社会に出てからも必要とされる重要なスキルであり、私たちは日々の保育の中でこれらを育むことに努めています。
切れ目のない成長を保障するために
乳児保育と以上児保育とに便宜上分けてお伝えしましたが、皆様ご存じの通り、人の成長は日々のつながりの中から育まれていくものであり、年齢ごとに一律に区切れるものではありません。
また、年度が替わりクラスが替わればそこで終わるのではなく、保育者が持ち上がりその成長を見守るのか、そうでなければ前担当が次の担当へと丁寧な引継ぎを行い、子ども達の切れ目のない成長を保障しなければならないと思います。
また、そうした成長の連続性を考えた場合、成長の土台となる日々の生活を区切るような行事のあり方を再考する必要に迫られました。
次回は、そうした当園の行事の考え方に視点を当ててお伝えしたいと思います。