いつも温かいご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
もも組の子どもたちは、日々の生活や遊びの中でたくさんの「はじめて」と出会い、心も体も大きく成長しています。
🌟 ハイハイで探索活動!
「これはなにかな?」…そんな気持ちが聞こえるかのように、子ども達はハイハイで盛んに自分の手足を動かしながら周囲の空間を探索中です。
保育室の隅々まで自由に動き回ることで、筋力やバランス感覚、そして好奇心がぐんぐん育まれています。
📖 先生のおひざで絵本の時間
保育者のお膝にちょこんと座って、絵本に夢中な様子の子どもたちです。
温かなぬくもりの中で、ページをめくる音やカラフルな絵に引き込まれ、集中する力や言葉への興味が芽生えています。
🎨 お絵かきに挑戦!
お友だちと一緒にクレヨンでぐるぐる…。
「じぶんで描いた!」という満足げな表情も見られました。
手の動かし方や色への関心が育ち、感性が豊かになっていく様子がうかがえます。
さて、今回はもも組に設置してある「壁掛け遊具」について紹介したいと思います。
お部屋にはウォールパネルがあり、いろんな種類の「壁掛け遊具」を設置することが可能です。
ボールレーンや…
チェーン落としなど、カラフルな物が転がったり、落ちる様子を目で追う中で、動くものに焦点を合わせ続ける集中力と、必要に応じて素早く視線を切り替える注意のコントロール力が身につきます。
手づくりの壁掛け遊具…何やらボリュームがある物が青い布の後ろに隠れているようです。
青い布をめくると、ブドウやモモなどの刺繍が現れます!
「いないいないばあ効果」とでも言えるのでしょうか?
いないいないばあ遊びでは、大人の顔が隠れても「また出てくる」と気づくことで、物や人が視界から消えても存在し続けると理解します(物の永続性)。
これと似たようなワクワク感が味わえる遊具に「キーハウス」という遊具があります。
文字通りいろいろなパターンの鍵が付いており、これを操作することで、手指の巧緻性と共に、目と手の協応動作が育まれます。
また、それぞれの窓には動物やキャラクターの絵が隠れており、ドアを開くたびに先ほどの「いないいないばあ効果」を楽しめます。
扉を閉じると絵が隠れ、開くと現れる──この繰り返しが、子どもたちの「隠れていても中にあるはず」という推測力を育てます。
ところで今まで紹介した遊具は、基本的にお座りや立位を獲得した子が対象となる遊具でしたが…
このように壁面の床スレスレに取り付けられた遊具もあります。
まだ、お座りを獲得していない子が、このように床に仰向けでも玩具に触れるように工夫しています。
そのうちに、興味は上へ上へと向かってゆき…
身体をひねりうつ伏せに…
体勢をかえることで、もっと上の方にあった玩具に触れることができました!
ずり這い、ハイハイ、お座りへと大きく体を動かす力が伸びるたびに視線が高くなり、視界も広がり、今まで見えなかった場所や物が目に入りやすくなるため、「あれは何だろう?」と周りへの興味がぐんと広がります。
子どもの目線の高さだけでなく、壁や棚の上にはぬいぐるみやマペットなど、子どもが興味を引きそうな物も飾っています。
やがては、保育者に指さしなどで「あれを取ってほしい」と気持ちで「ことば」を伝えるような場面が増えるといいなと思います。
そして、つかまり立ちや立位を獲得すると…
上からカードを入れると下から出てくる「現象」が面白くて、何度もチャレンジしています!
すごいと思うのは、ようやくつかまり立ちから立位へ移行しようとしている子が、不安定ながらもカードを両手で持ったまま立ち上がる姿です。
足裏で体をしっかり支え、ぐらっと揺れても自分でバランスを取り戻せるだけの脚力と体幹の力が育ってきた証拠です。
まだ不安定に見えても、膝を軽く曲げたり一歩踏み出したりしながら倒れないように姿勢を調整する“転ばないための知恵”が芽生え始めています。
このように、子どもたちは毎日の遊びの中で、体も心もめざましく伸びています。
もも組の壁掛け遊具は、その成長をそっと後押ししながら「できた!」の喜びを何度も味わわせてくれる舞台装置です。
お迎えの際にはぜひ壁面にも目を向けていただければと思います。