本日は、熊本県の環境立県推進課の方が来られて、年長さんを対象に「水のおはなし会」をしていただきました。
この会は、私たちが毎日の生活の中で当たり前のように使っている“水”について、子どもたちにもっと興味を持ってもらい、大切さを知ってもらうことを目的としているとのことです。
熊本の水はとてもきれいでおいしく、地下水が豊富な地域として知られています。
ですが、その水も自然の恵みであり、無限に使えるものではありません。
私たち一人ひとりが水の大切さを理解し、無駄にしないよう心がけることが、未来の子どもたちのためにもとても大事なことです。
会の冒頭、出仲間こども園で集めた水たまりの雨水を、園庭の土の上から注ぐと地中にしみこんだ雨水はどうなるかの実験がありました。(👉結果は会の最後に発表されました)
「空から降った雨水は、ゆっくりと地中にしみこんで、20年くらいかけてみんなのところにやってくるんだよ🚰」
スライドを交えながら「水の旅路」について、分かりやすいお話しをしていただき、子ども達も熱心に聞き入っていました。
その後は、水質を調べる実験がありました。
試薬の入った容器を使って、キレイな水か汚れた水かを調べる実験です。
調べる水を容器に入れ、ピンクになったらキレイな水…緑や黄緑色になったら「(海や川を)よごす水」になります。
「出仲間こども園の水道から出るお水はきれいな水かな?それともよごす水かな?」
「ハイ!ハイ!ハ~イ!✋」
みんな元気よく手を上げます😄
「キレイな水だと思います👦」
「さて、正解は…?」
鮮やかなピンク色になりました!
やっぱり水道の水ってキレイなんだね😃✨
その後は洗剤を混ぜた水など、いろんな実験を見せていただきました。
さて、会の冒頭に注いだ雨水はどうなったでしょうか?
注いだ雨水は茶色く濁っていましたが、下からしみ出した水はずいぶんキレイで透明になっていました。
こんな短時間でも水は浄化されるんですね!
近年、熊本県では台湾の半導体企業であるTSMCの工場進出が大きな話題となっています。
今回のTSMCの工場建設や操業には、多くの水が必要とされるため、「地下水が減ってしまうのでは」「水が汚れるのでは」といった不安の声も聞かれています。
県や関係機関でも工場で使われた水をきれいにしてから戻す仕組みや、地下水の保全活動にも力を入れる計画が進められています。
とはいえ、私たち一人ひとりが水の大切さについて改めて考え、今ある豊かな水を守っていく意識を持つことは、今まで以上に大切になってきています。
園でも「水のおはなし会」のような機会を通して、子どもたちに水の大切さを伝え、将来の熊本の自然や暮らしを守る気持ちを育みたいと考えています。
ご家庭でも、お子さんと一緒に水について話し合いながら、日々の生活の中でできる小さな「水を大切にする工夫」について考えてみていただけたらと思います。