朝夕の風が少しずつ涼しくなり、園庭にも秋の気配が感じられるようになりました。
もも組の子どもたちも、心地よい季節の変化を感じながら、毎日をのびのびと過ごしています。
今回は、そんな子ども達の探索行動に視点を当ててお伝えしたいと思います。
” 今日は何してあそぼうかな~👶 ”
0歳児ならではの「ハイハイ」で 室内のいろんな場所へ向かう姿や…
つかまり立ちでいろんなことに挑戦する姿など、一つひとつのしぐさに成長のエネルギーがあふれています。
そして、伝い歩きで移動ができるようになると、壁掛け遊具に興味を持って遊ぼうとする姿も多く見られます。
壁につかまりながら遊具を操作することで、足腰の安定感や体幹のバランスが保たれます。
「伝い歩き」はまだ不安定さが残る時期ですが、壁に固定された遊具が支えになり、安心して立位姿勢をとり続けられる時期でもあるんですね!☝🏻👩🏻✨
壁掛け遊具の筒に物を入れるといった操作は、指先の細かい動きを引き出すとともに…
「見て→つかんで→入れる」という流れの中で、「目と手の協応」動作が育まれます。
「目と手の協応」といえば、この「ぽっとん落とし」も同様で…
小さな穴に棒やコイン入れる動作で、集中力と共に「つまんで→はなす」など指先の微妙な使い方や力加減も身につきます。
この壁掛け遊具は、上の口からカードを入れると下の口から出てくる仕組みになっています。
「入れると落ちる」「下から出てくる」という因果関係を繰り返し確かめるように体験しながら、集中して取り組んでいます。
綿入りの手作りスティックを握りながら柔らかさを確かめている様子の子がいます。
また、確かめ方にもいろいろあって…
この子は、色水の入ったペットボトルの遊具を眺めたり口で舐めたりして、その感触や堅さなどを確かめています。
感覚が未分化小さな子ども達は、こうして口で舐めたりくわえたりして周囲の物を確かめる姿が多く見られます。
こちらはカラーチェーンを楽しそうに振り回しています。
そのうちに…
持っていたカラーチェーンを床に投げました。
「振るとユラユラ動く」「投げると音がする」といった、自分の行動と結果の因果関係を体験しているようです。
チェーンを振ったり投げたりして遊ぶ姿は、ただのおふざけではなく、自分の働きかけで世界が変わることを確かめている大切な経験でもあります。
「物を投げる」という行為はお家では危険なのでおすすめできませんが、園では保育者が個別に対応できるので、安全面には十分配慮しながら いろいろな体験の機会を広げたいと思います。
このように、子ども達はいろいろな物を探索し挑戦しながら、いろいろできることを身につけていきます。
そうした体験を積み重ねる中で「できた!」という達成感を感じながら、更なる探索へと向かうのでしょうね!👩🏻💫
今回は子ども達の探索活動に焦点を当てて、その発達的な意義についてまとめてみました。
この先 季節も安定して、子ども達にはもっともっといろんな体験の機会を設けることができると思います。
これからも 子ども達の成長の過程を、園とご家庭とが手を取り合って見守っていければと思います。