少しずつ秋の深まりを感じるこの頃、子どもたちは戸外でのびのびと体を動かすことを楽しんでいます。
そんな中、先週は出仲間こども園の秋の恒例行事「なかまっこタイム」が開催されました。
子どもたちの笑顔と歓声がホールいっぱいに響きわたり、保護者の皆さんの温かなまなざしと声援に包まれながら、心も体もポカポカになるひとときとなりました。
園児たちの競技だけではなく…
保護者と園児合同の競技などをプログラムに取り入れる事は、
子ども達にとっては、親子で一緒に活動することで「お父さん・お母さんと一緒に頑張れた」という成功体験が得られ、自己肯定感や安心感を高めます。
また、普段園での姿を直接見る機会が少ない保護者の皆様にとって、子どもが友達や保育者と関わりながら頑張る姿を目にすることで、成長や発達を実感できる機会になったのではと思います。
なかまっこタイムの各プログラムは、今回の行事へ向けて特別に練習したものではありません。
大玉転がしで等間隔で円形に並んだり、パラバルーンでみんなと歩調や動きを合わせて演技をするのは、簡単そうに見えて実はたくさんの身体的・認識的な力を働かせています。
友だちと間隔を取りながら円形に並ぶには、空間認識力や相手との距離感をつかむ力が必要になりますし、パラバルーンで、音楽に合わせて布を上下に動かしたり、みんなで円を描くように歩いたりするためにも、リズム感や集団の中で他の子と動きを合わせる力が必要になってきます。
以前も紹介しましたが、当園では以上児クラスにおいて「毎日体操」を取り入れています。
「毎日体操」は、教育において運動を重視するハンガリーで考えられた体操です。
目覚めの体操ともいわれており、短い運動を毎日繰り返し行うことで、集中して聞く力や協調性、イメージする力や空間認知力など様々な心身の発達を促すと言われています。
最初は大きな円を描いて歩いたり、走ったり、合図で止まったりの簡単な運動から始めます。
特に練習をしたわけでもない今回の集団演技では、そうした子ども達の日々の成果が発揮されているように感じます。
また、「ガッチャン鬼ごっこ」などのプログラムは、子ども達が普段の活動の中で楽しんでいる集団遊びをそのまま採用しています。
保護者の皆様には、汗をいっぱいかきながら満面の笑みでゲームに熱中する子ども達のバイタリティーを身近に感じられたのではないかと思います。
子どもたちは特別な舞台だけでなく、毎日の遊びや生活の中で小さな挑戦を繰り返し、その一つひとつが 確かな成長につながっています。
また、集団での遊びの中にもルールがあり、友達と力を合わせて遊ぶことで協調性が育まれ、思い通りにいかない場面を経験することで、工夫したり我慢したりする力が芽生えてきます。
保護者の皆さまには、是非そうした“日常にある成長の輝き”を一緒に感じていただきたいと願い 今回のイベントを企画しました。
今回の「なかまっこタイム」を通して、保護者の皆さまにも、子どもたちの頑張る姿や友だちとの関わりの豊かさを感じていただけたことと思います。
今後もご家庭と園が手を取り合いながら、子どもたちの育ちを支え合い、喜びを分かち合える時間を大切にしていきたいと思います。