子ども達の持続可能な生活を保障するために(後編)

前回は「持続可能な開発目標(SDGs)」に関連して、恵水幼稚園さんの取り組みを紹介しました。
この「持続可能な~」ということを考える時、最近私たちは、ごく身近で近い将来である小学校での子ども達の生活について思いを巡らせることがあります。

と言うのも、当園でお世話になっている体操教室・音楽教室の先生方が口をそろえておっしゃるのは、「最近子ども達の様子が以前と変わってきた。」ということ・・・スキルの獲得以前に、最近「ちゃんと人の話が聞けない」「一定時間じっと座っていることができない」「こちらが言っている意味や内容がなかなか伝わらない」そうした子ども達が増えており、そんな状況がいろいろな園においても目立ってきているそうなのです。

組み体操のサムネイル

 

以前なら「ちゃんと座れないのはふざけているからと思われがちだったのが、様子を見ていると、それまでの体幹の未成熟により姿勢を保持できないからではないのか?」とか「集中して人の話が聞けないのは、社会や生活環境の変化もあり、小さな頃から身近な大人と向き合う機会が少なくなって、コミュニケーションをとる体験が不足しているからではないか?」など、小さい頃からの体験不足に、その原因のひとつがあるのではないかと指摘されてもいました。

 

音楽のサムネイル

「発達にはすじみちがあり、決してスキップすることはできない」

今はこんな状況でも、進学すれば自然に良くなるという漠然とした考え方はリスクが大きいと感じます。皆様にとりましては言われるまでもないことと感じられるとは思いますが、『心身の発達は大人が一方的に「引っ張り上げる」のではなく体験によって「積み上げていく」。今の積み上げが将来を築いていく。』という想いを胸に私たちは日々の教育・保育に携わっています。そしてそれには保護者の皆様のご理解とご協力がなければ成し遂げられません。子どものちょっとした事や気になられることがあれば、どんなことでも遠慮なく担任にご相談ください。

ごく近い将来へ向けて「持続可能な」教育・保育を一緒に目指していきましょう!

 

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