本日付の熊本日日新聞に「大切なノイズやエラー」という興味深い記事が掲載されていました。
この記事は熊本市立出水南中学校長で、公認心理師でもある田中慎一朗氏によるものです。
同氏は以前、不登校などの理由で一般教室では学びづらい生徒などを対象とした取り組みとして、生徒の主体性を尊重する「多様化学級」の実践を紹介されており(令和8年6月8日付熊日新聞)、それ以来私も、興味深くその取り組みの歩みを見守ってきました。
AIが身近になるこれからの時代、子どもたちには「すぐに正しい答えを得る力」だけでなく、思い通りにならない経験から学ぶ力が求められます。
友だちとのすれ違いや失敗…人は、そうしたずれを乗り越え、関係を修復する中で相手を思いやる力や自分を調整する力を育てます。
AIが学校教育に導入されようとする今こそ、学校では、人と人との関わりの中でしか育たない力が、これまで以上に大切になる…そういった内容の記事でした。
園での毎日には、友だちに思いがうまく伝わらなかったり、使いたかった玩具を先に使われたり、思ったように遊びが進まなかったりと、小さな「うまくいかないこと」がたくさんあります。
できれば困ることなく、仲良く過ごしてほしい…大人はそう願います。
でも実は、そんな「うまくいかない」経験の中にこそ、子どもたちの大切な学びがあります。
「どうしたらいいかな」
「こう言ってみようかな」
「〇〇ちゃんは、どんな気持ちかな」
子どもたちは、友だちとの関わりの中で、少しずつ相手の思いに気づき、自分の気持ちを伝え、折り合いをつけることを覚えていきます。
そんなとき、保育者もすぐに答えを出すのではなく、一人ひとりの気持ちを受け止めながら、一緒に考えていきます。
出仲間こども園が大切にしているのは、子ども自身が感じ、考え、友だちや保育者と関わりながら学んでいくことです。
これは認定こども園教育・保育要領が示す「主体的・対話的で深い学び」の原点でもあります。
これからAIがますます身近になり、知りたいことにすぐ答えが得られる時代になっても、人との関わりの中でしか育たない力があります。
迷ったり、すれ違ったり、ときにはけんかをしたり…それでもまた一緒に遊び、関係をつなぎ直していく。
そんな毎日の積み重ねが、子どもたちの心を育てていくのだと思います。
私たちは、子どもたちの「うまくいかない」をただ取り除くのではなく、その中にある小さな学びを大切にしながら、一人ひとりが自分らしく、人とつながり、前へ進んでいく力を育んでいきたいと思います。






















